マンションの配線方式(光配線/VDSL/LAN)の速度や工事の有無を徹底解説!

マンションやアパートで光回線を導入する場合「光配線」「VDSL」「LAN配線」の3種類のいずれかで配線する必要があります。一戸建ての場合「光配線」のみで他に種類はありませんが、マンションやアパートの場合、光ファイバーを建物内に敷設できるか、また、共有部分(MDF)に光回線の機器を設置できるかなど、条件によって配線方式が異なります。今回は、配線方式の違いによる速度や工事の有無、必要な機器について解説していきます。

光回線の配線方式早見表

配線方式 回線速度(下り) 回線速度の安定性 工事の必要
光配線 最大1Gbps あり
VDSL 最大100Mbps あり
LAN配線 最大100Mbps なし

光配線

光配線は文字通り、マンション内の共有部分から部屋までの配線を光ファイバーで配線します。電柱で接続する光ファイバーをそのまま部屋まで引き込むので最大1Gbpsと回線速度をフルに活かすことができます。また、光ファイバーの場合、メタル線のように距離やノイズによる回線速度の影響がないのも特徴です。

配線方式 光配線
最大速度下り 1Gbps(1,000Mbps)
※auひかり、NURO光、eo光では最大10Gbpsのサービスも提供中
建物内の速度低下 なし
工事の有無 必要あり
※光コンセントの設置が必要
必要な機器 ONU(回線終端装置)

VDSL

既存の電話回線(メタル線)を利用し、マンション内の共有部分はVDSL集合装置、部屋にVDSL宅内装置を設置し配線します。既存の電話線を使用できるので工事を手間が光配線よりも少ないです。ただし、メタル線なのでメタル線の劣化やノイズなどで回線速度が遅くなる、安定しない場合があります。

配線方式 VDSL
最大速度下り 100Mbps
※auひかりは最大664MbpsのVDSLサービスを提供中
建物内の速度低下 あり
※建物内の電話線の劣化やノイズによっては速度低下あり
工事の有無 なし
※既設の電話回線を使用するため工事は不要
必要な機器 VDSL宅内装置

LAN配線

各部屋までLANケーブルで接続する方式です。LANケーブルで配線されているので、壁コンセントにはLANケーブルを差せばそのまま使用できるので工事が不要です。ただし、LAN配線の最大速度は100Mbpsと光配線の10分の1です。また、設備自体が100Mbpsまでの対応ですと、マンション全体で100Mbpsを共有することになるので、同時にアクセスする時間帯は、速度低下が起きやすいです。

配線方式 LAN配線
最大速度下り 100Mbps
建物内の速度低下 あり
※LANケーブルで接続されるのでノイズによる影響は少ないものの、100Mbpsを共有するので同時接続数が増えると速度低下しやすい
工事の有無 なし
※壁コンセントのLAN端子に接続で完了
必要な機器 なし

よくある質問

配線方式は選べる?

光回線の配線方式は選べません。マンションやアパートが光回線を導入する際に「光配線」「VDSL」「LAN配線」のいずれかで工事を行い建物内の光回線の導入を行います。ただし、光回線ごとに配線方式が異なることはよくあります。たとえば、NTT系(フレッツ光や光コラボ)であれば「光配線」だけど、auひかりは「VDSL」ということもありますので、光回線を契約する前にどの配線方式になるのか事前に確認することが大切です。

光配線になりやすい光回線はある?

光コラボやフレッツ光などのNTT系の光回線は比較的、光配線になることが多いです。その他の光回線(auひかり、電力会社系など)は、VDSLになることが多いです。また、ここ数年で建築された建物であれば、光配線することを前提に建てられていることが多いので、光配線ができる可能性が高いです。

配線方式を確認する方法はある?

光回線の提供エリアを確認する際に表示される契約できるプラン名で確認できます。

※提供エリアの確認で見つからない場合は、直接、光回線の会社に問い合わせしてみましょう。

配線方式の見分け方は以下のとおりです。

光回線 サービス名 配線方式
NTT東日本 フレッツ 光ネクスト マンション・ハイスピードタイプ(光配線方式)/フレッツ 光ネクスト ギガマンション・スマートタイプ(光配線方式) 光配線
フレッツ 光ネクスト マンションタイプ(VDSL方式) VDSL
NTT西日本 マンション・スーパーハイスピードタイプ 隼(ひかり配線方式) 光配線
フレッツ 光ネクスト マンションタイプ(VDSL方式) VDSL
auひかり タイプF/マンションミニ ギガ/マンション ギガ 光配線
タイプG/タイプV/都市機構 VDSL
NURO光 NURO 光 for マンション 光配線

VDSLで開通後に光配線への変更はできる?

光配線ができる建物であれば可能です。ただし、変更の際の工事費は自己負担になり、光回線を導入した時と同程度(約15,000〜30,000円)かかります。また、変更の際には光回線の会社に問い合わせをし、既に光配線の導入実績があれば、スムーズに切り替えができますが、導入実績がない場合は、導入できるかの調査からはじめることになるため、その際には、建物の管理会社か大家さんに「光配線に切り替えたい」旨を問い合わせをしてみましょう。